Natural Language Forum

量子コンピューターのキラーアプリとしての自然言語処理と生成文法としての自然言語に関するフォーラムです

2018年に自然言語処理に画期的な出来事が起りました。BERTモデルが現れて、それまでの自然言語処理を遥かに凌ぐパフォ-マンスを挙げました。このモデルの最新版がGTP-3ですが、これはモデルが大きすぎて、一般の人が使えるものとはなっていません。 このBERTと並行して量子コンピューターの分野でも自然言語処理に関して大きな動きがありました。2021年にLambeqと言う量子コンピューター向け自然言語処理ソフトウエアーが登場しました。これはCoeckeを中心に構築されたDisCoCatという言語モデルに基づいています。 このような時流のなかで、以下のことを目指したフォーラムがNatural Language Forum (NL Forum)です。
  1. GTP-3の技術の一般的な利用を可能にする
  2. なぜ、GTP-3がうまくいっているか、また限界はどこにあるかを理解する
  3. GTP-3の量子コンピューターへの移植可能性を検討する
  4. Lambeqなどの量子情報を利用した自然言語処理プロフラムについて議論する
  5. 量子情報を利用した自然言語処理と古典コンピュータを利用した自然言語処理の関連性について議論する
  6. 上記の言語モデルは、チョムスキーが考えていた普遍文法と関連するか議論する
  7. 音声言語、筆記言語をさらに含めるには、どうすれば良いか検討する
現在使用可能な量子コンピューターはNISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum)レベルのものです。このレベルでも自然言語処理なら古典コンピューターを凌ぐ可能性があります。 それは、計算がうまくいったかいかなかったか簡単に検証できるからです。一般人でも自然言語処理がうまくいったかどうか感覚で判断できます。これは、自然言語処理の大きな特徴だと思います。 分野横断的に、自然言語について、量子情報処理までを含んだ問題についての情報交換、勉強会となるフォーラムを目指します。


フォーラムの情報

事務局 筑波大学計算科学研究センター 小泉研究室
入会 会員の方には、Zoomミーティングのリンクをメールでお送りいたします。ご入会についてはお問い合わせフォームより受け付けております。